ワイルドアームズ[RPG]
[SCE](1996/12/20)
プレイステーションには珍しい、正統派RPG。「アーム」と呼ばれる特殊武器を自
在に操るという特技をもった少年、「ガーディアン」と呼ばれる守護神と意思の疎通
ができる大公国の公女、「究極の力」を求めて旅をする青年、この三人が主人公。序
盤では三人は別行動を取っており、プレイヤーは随時三つのパーティーを交替に操作
することになる。
基本的には、見下ろし形平面マップだが、戦闘は3D。極端にデフォルメされたポリ
ゴンキャラは、好みが分かれるか?
J:これ、よくできた試供版が配られてたんですよね。私はそれでやってみました。
それで、何がすごいって、オープニングのアニメですね。
S:そうだねえ。プレイステーションは、そんなにアニメに強くないって聞いてたか
ら、あれはちょっと驚いた。でも、言わせてもらえば、キャラクターの美化度、
120%だよな。最初、どれが誰だか分からなかったぞ。(笑)
J:まあ、ありがちですが。
S:で、だ。オープニングはともかく、問題は中身だな。
J:中身もいいんじゃないですか? 最後までやってないから、何とも言えませんが。
S:一言で言えば、「古き良き時代のRPG」だな。なんか、「ドラクエ」やってる
気分だったもん。ひょっとしたら、「ゼルダ」の方が近いのかもしれないけど。
J:でも、複数パーティーを平行して動かす、ってのは少し新しくないですか?
S:最初のとこだけじゃん。それ言ったら、「ルドラの秘宝」の方が徹底してたぞ。
J:そうですねえ。あれより前に出てたら、かなり目新しかったんですが。
S:でもさあ、新しくないから面白くない、とは思わない。むしろ、新しいことを取
り入れようとして、失敗した例もたくさん知ってるからね。逆に、基本に忠実で、
安心して取り組めたな。
J:それじゃあ、まずまず合格点、と。
S:そうね。傑作か、って訊かれたら、ちょっと考えさせてもらうけど。基本的には
面白いんだよ。だけど、途中、なんかダレちゃってねえ。
J:うーん、でも、そんなに時間はかからなかったですよね?
S:40時間くらい? もう少し短いかな。脇道のイベントはすっ飛ばしたんで、そ
れもこなそうとすると、2倍近くになると思うけど。
J:そのくらいなら、一気に行けちゃうでしょ?
S:いや、それが。結局は「お使い」の連続なんだけど、一つの「お使い」を解決す
ると、すぐまた次のがあるわけ。最初はいいけど、後半は「またかー?」になっ
ちゃうんだよね。
J:それは…、達成感がない、ってことですかね?
S:そう…かな。ストーリーも、ちょっと消化不良。謎解きなんかは、わりかしいい
線行ってると思うんで、イベントシーンに、もうちょっと力を入れても良かった
かな。そうすれば、もっとストーリーも分かりやすくなるよね。きっと。
J:せっかくのCD−ROMなんで、声が入ってたらどうでしょうね?
S:ええっ?それは却下だな。私が声付きのゲームを評価しないの、知ってるでしょ?
J:ははは、知ってますよ。でも、あえて訊いてみたかったんです。
S:百歩譲って、戦闘の時に、必殺技の名前を叫ぶくらいなら許そう。でもなあ、あ
の戦闘シーン。なんで3Dなんだよ。3Dは時間かかるんだから、勘弁してよ。
J:あれが2Dだったら、ほんとにスーファミのゲームになっちゃいますから。(笑)
S:いいじゃんか。大体、二頭身だし。服、変だし。かっこよくないっ!
J:そうですか? 私は結構好きなんですが。かわいいじゃないですか。
S:それからさ。主人公が喋らない、ってのは、感情移入を促すための、「ドラクエ」
からの伝統らしいんだけど、同じパーティーの他の人が喋るのに、主人公一人だ
け一言も喋らないって、すっごく不自然。「クロノトリガー」もそうだったけど。
J:えーと、先生が言う「主人公」ってのは、デフォルト名「ロディ」のことだと思
うんですが…。一応、三人とも主人公扱いなんじゃないですか?
S:えー? それはないよ。たしかに、最初の頃は三人とも主人公っぽかったけど。
三人がパーティーを組んでからは、ロディ以外は完璧に脇役になっちゃったもん。
それもちょっと不満な点なんだけど。私は、「ザック」を主役にしたかったの。
J:うーん…。でも、そうやって主役を自分で決められるようになったら、二回、三回
と遊べるゲームになりそうですね。一考の余地はあるかもしれません。
--1997/05/15--
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