ふしぎの国のアンジェリーク[ETC][光栄](1997/02/28)
「アンジェリーク」の世界を借りた、バラエティゲーム。
基本システムは「すごろく」で、止まったコマに応じてイベントが発生。
正午から午後4時までに与えられた課題を解決して、お茶会に参加することがクリア
条件だが、必ずしもこの条件を満たさなくても、ハッピーエンドが迎えられるマルチ
エンディング制をとっている。
1996年に、NECホームエレクトロニクスからPC-FX用に先行発売。その後光栄から、
1997年2月に、サターン用、プレイステーション用、Windows用が同時発売された。
PC-FX用のみ、音声によるセリフが一部省略されており、また、プレイステーション用
のみ、セーブの方法に違いがある。それ以外は、すべて同等。ここでは、プレイ
ステーション版のみをプレイ。
J:これは、購入リストにはなかったでしょう?
S:うん。さすがにね。そりゃ、アンジェリークは私の超お勧めゲームではあるけど。
これは所詮「キャラゲー」なわけで。キャラクター人気に負ぶさるのもいい加減
にしてくれ、って思ってたからさ。
J:その主義を曲げてまで買った、その理由を知りたいですねえ。
S:それがさあ、やった人が、口を揃えて「面白い」って言うんだわ。で、どれほど
面白いのか、一応確認しといてやるか、って感じかな。
J:で、どうでした?
S:そうだねえ…。最初の1回は、「えっ?これだけ?」って感想。正直言って、そ
んなにみんなが言うほど面白いとは思わなかったな。
J:まあ…、人それぞれの感じ方がありますからね。
S:いや、それが続きがあって。途中のセーブデータを残しておいたから、そこから
ちょっと進め方を変えてやってみたりとかもしたんだよね。ほら、マルチエンディ
ングだっていうしさ。
J:ああ、そうそう。30種類以上あるって書いてありますね。パッケージに。
S:で、だな。やってるうちに、楽しくなってきちゃってさあ。(笑)
J:なんなんですか?(笑)
S:同じ所ぐるぐる回ってるのが快感になってきたら、私も相当危ないよな。(苦笑)
J:それはそれでいいんじゃないんですか?
S:要するに、これ、普通のゲームだと思ってやったら、かなりつまらないと思うよ。
対戦ができるわけでもないし。思ったところになかなか止まれないし。ミニゲー
ムも、さほど高度な物ではないし。だけど、追求してるものが違うんだよ。
J:そうなんですか?
S:つまりね、このゲームって、「アンジェリーク」っていうゲーム、それから、そ
の関連商品、つまりCDとか本とか、そういうのを全部ひっくるめた、壮大なパ
ロディなんだよね。
J:同人ソフトみたいなもんですかね。
S:いや、同人イコールパロディではないからな。…でも、近い存在かもしれない。
J:そういうのを商品にしちゃうって、いい根性ですよね。(苦笑)
S:もちろん、そうやって商品にしてるくらいだから、ずば抜けて良くはないにしろ、
ちゃんとプレイヤーが楽しめるような演出、構成にはなってる。ただ、あくまで
パロディなんだよ。つまり、元ネタが分からない人には通じないだろうな。
J:内輪ウケしちゃってる…って感じなんでしょうか?
S:そうそう。例えば、ゲームオーバーの条件が地雷でも落とし穴でもなく、カエル
なんだな。これだけ聞いて大笑いできる人って、実際いるんだよ。「それがどう
した?」と思う人には、全然分からないだろうけどね。
J:全然分からなかった人には、たぶんつまらない、と、そういう意味なんですね。
S:端的に言えばそういうことだ。
J:逆に、「リメンバーな一日」に反応しちゃう人だったら、買いですか?(笑)
S:そう…、微妙なところかな。エンディンググラフィックが、由羅カイリさんの絵
だったら、文句なしに勧めるところだけど。あ、今回のイラストレータが下手な
わけじゃないよ。場面によっては、今回の絵の方がしっくりくる所も多い。
J:アンジェリークのファンって、由羅さんのファンであることも多いですからね。
私も、あの繊細な感じは好きですよ。
S:アニメだと、ああいう雰囲気を出すのは難しいんだってさ。アニメと一枚絵で別
人になっちゃうのもどうかと思うしね。ま、仕方ないんじゃないかな。
J:ところで、ミニゲームって、落ち物とか、クイズとか…。難しそうですよね。
S:クリアしないと先に進めないのもあるからな。ただ、一通り救済措置が用意され
てるんだ、実は。基本的には、難易度を下げる手段が用意されてるんだけど。中
には、いっそやらないで済ます方法が用意されてたりもする。
J:それは、ずいぶん親切ですね。
S:ほら、ターゲットは、ゲームに不慣れな女性だし。「真のエンディング」にこだ
わると、ちょっと難しい所もあるんだけど。とにかくあきらめなければ、自分に
とっての「ベストエンディング」は迎えられるはずだよ。それでも手も足も出な
い人には、資料集を用意しておいたから、参考にしてくれるといいな。
--1997/04/20--
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