逆転裁判

[ADV] [カプコン] (2001/10/12) <ゲームボーイアドバンス>

発売元が設定した「ジャンル」は「法廷バトル」だが、別に格闘をするわけではない。
比較的オーソドックスな推理ゲーム。主人公は新米弁護士。無実の罪を着せられた依頼人のために、真犯人を探すことが目標。4つの別々の事件を解決する。
推理ゲームとしての難易度はそれほど高くなく、1つの事件を解決するのに必要な時間も短め。演出面の配慮もあるので、敷居は低い。一方で、シナリオもきちんと練られているので、慣れた人も楽しめる。本格的な推理ゲームを期待すると物足りないか。

S:唐突だが、裁判所って行ったことある?
J:ありますよ。大昔、社会科見学で。
S:そのときのこと、覚えてる?
J:忘れましたねえ。
S:でも、少なくとも、このゲームみたいな感じではなかったな。
J:先生。それを言っちゃダメです。ゲームなんだから。
S:裁判って、もっと地味だよね。
J:そりゃ、警察の現場が、あんな刑事ドラマみたいにかっこよくないのと同じです。
S:というわけで、「法廷バトル」だが、「法廷シミュレーション」ではない、と。
J:それを言いたいだけで、こんな行数使ったんですか。
S:良い子のみんなは、これが本物の裁判だと思っちゃダメだぞ。
J:はいはい。先生もいい大人なんだから、こんなので勘違いしないでください。
S:でも、そういうのを要求しそうな人、いそうだなあと思って。
J:リアリティがないとか?
S:そうそう。はっきり言うけど、リアリティには欠ける。「弁護士がこんなことす
  るか?」ってツッコミ入れたくなるところもある。
J:しょうがないです。リアリティを追求したら、ものすごくつまらなくなりますよ?
S:その辺をね。割り切って楽しめる人なら、いいと思うんだけど。
J:先生は?
S:私は、そんなの気にしないから。リアリティより娯楽性。
J:じゃ、いいんですね?
S:うん。私は気に入った。ただ、しょせん「フラグ立てゲーム」ではあるけどね。
  その中では、テンポ良く進む方だと思うよ。
J:「フラグ立てゲーム」っていうのは、こう、手順が決まっていて、あることをす
  ると旗が立つんですよね。で、全部の旗を立てると先に進めるというゲームなん
  ですけど…という説明で合ってます?
S:…おおっ。旗か。だからフラグなのか。
J:ショー・ザ・フラッグ。
S:時事ネタをありがとう。でも、ここでは関係ないけどな。
J:ただ、どんなゲームも、フラグ立てには違いないんで、特に「フラグ立てゲーム」
  と言ったときには、選択肢を端から順に全部選んでいくと先に進む、何も芸のな
  いゲームのことを言いますね。
S:しかも、ある選択肢は何回か繰り返し選ばないといけなかったり。
J:ああいうのは、嫌いな人はほんとうに嫌いです。
S:私は、嫌い。選ぶ理由がないのに、全部選ばせるなんて、時間稼ぎだよね。
J:その点、これは、全部選んだらダメなんです。
S:「法廷パート」はね。無意味なことをすると、裁判官の心証が悪くなる。時間制
  限はないけれど、結構スリリング。
J:もっとも、そんなに難しくはないですが。
S:いや、証言の矛盾点はわかっても、それを指摘するために、いつどれを使うかが
  わからないことがある。
J:ほぉ?
S:選択式の限界なんだけど。そういう部分が歯痒いんだなあ。ま、その歯痒さが、
  この手のゲームの醍醐味なのかもしれないけど。
J:そうなんですかあ?
S:「こんなの、わかるわけない」というほど理不尽なアイテムの使い方はしてない
  からね。わかれば「なるほど」って思う。そこがいい感じ。
J:ええと、だから「法廷パート」はいいんですよ。問題は「探偵パート」ですね。
S:「フラグ立て」になっちゃってるのはね。でも、こちらも極端に理不尽なことは
  ないから、私の基準で言えば十分許容範囲。
J:それに、つまらなくはないですしね。色々。
S:色々ね。ただ、まあ、私がそう感じるということは、もっと複雑な推理ゲームが
  好きな人には、物足りないんだろうなあ、とは思う。
J:ゲームボーイアドバンスですし。気楽に楽しめるくらいでちょうどいいんでしょ
  う。
S:そうだね。基本的には、どこでも中断できるから、暇つぶしにちょっとずつ進め
  ると、楽しいんじゃないかな。

--2001/11/16--

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