ピカチュウげんきでちゅう[ETC][任天堂](1998/12/12)

(家庭用ゲーム機としては)世界初の音声認識ゲーム。専用の音声認識装置とマイク が同梱。
国民的アイドル(?)ピカチュウを、言葉で操る。ゲームというより、「ピカチュウ と遊ぶ装置」。はっきりした発音で言葉を発することができれば、難しいテクニック は要求されないので、幼児でも楽しめる。3D化されたピカチュウは、十分かわいい。
S:突然だけど、私、実は大学で、言語学やってたんだよね。それも、音声言語学。
J:おおっ、今明かされる先生の過去。
S:別に秘密にしてたわけじゃないけどさ。ま、とにかく、そういうわけで、基本的
  には文系人間なんだけど、音声合成と音声認識には興味あるのね。
J:だから、これを?
S:うん。「音声認識を使ったゲーム」ってだけで、本体ごと。我ながらバカだと思っ
  たけど。(苦笑)
J:いいんじゃないですか。ピカチュウかわいいし。
S:かわいいよねえ。あのCMのおじさんの気持ち、よく分かるわ。(笑)
J:だって、呼ぶと返事するんですもん。「だめ」って言うと、悲しそうな顔するし。
  ああ、ペット飼いたいなあ。
S:ピカチュウは無理だけどね。犬とか猫とかが欲しくなる。でも、このピカチュウ、
  一般的なペットよりかわいいかも。
J:犬とか猫とか、こんなには言うこと聞きません。
S:そうだよね。ええと、これ、音声の認識率自体は、ものすごく高いわけじゃない
  のね。たぶん。もちろん、決して悪くはないんだけど。
J:悪くはないけど、必ずしもピカチュウにちゃんと伝わらないわけで。
S:そう。それで最初イライラしたんだけど、冷静に考えたら、ピカチュウに人間の
  言葉で話しかけてるんだもん。そんなもんだよなあ。
J:ところで、内容は…。
S:うーん…。これ、ゲームだと期待してやったら、肩すかしを食うな。たぶん。
J:マニュアル見た感じでは、対象年齢は幼稚園児から小学生ですね。
S:本来のポケモンの年齢層だね。ま、今は、大人もポケモンにはまってるけどさ。
J:簡単なのはいいけど、ゲーム性がない感じ。
S:まさに、そう。イベントをクリアするってよりは、ひたすらピカチュウと親睦を
  深めるのが目的だから。それから、途中のムービーが飛ばせないんだよね。これ
  が時にうざったい。
J:あと、冒頭のチュートリアルが長かったです。あのまま最後まで行くのかと、心
  配になりましたもん。
S:そういうのがあるから、短い時間でたくさんのゲームを攻略するのが好きな人に
  は、勧められないな。その代わり、のんびりピカチュウと遊びたい人にはいいと
  思うよ。ゲームじゃなく、おもちゃだって割り切ってさ。
J:ポリゴン嫌いな私たちが、かわいいって認めてるんですから。かわいいんです。
S:ついでに、子どもがきちんと挨拶できないと悩んでいる親御さんは、是非、本体
  ごと買うように。私、こんなふうに元気な声で挨拶したの、何年ぶりだろう。
  (苦笑)
J:教育的に大変よろしいソフトですね。
S:逆に、絶対に勧められないのは、家族が寝静まった夜にしかゲームできない人ね。
  それと、隣に音が筒抜けの、壁の薄いアパートに住んでる人。
J:あー。隣のムサいお兄さんが、夜中に「ピカチュウ!」なんて叫んでたら、ちょっ
  と気持ち悪いですよねえ。
S:うん。私だったら、警察に通報するね。(笑)

--1998/12/13--

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