アンジェリーク 天空の鎮魂歌 [RPG][NECホームエレクトロニクス] (1998/04/02)

アンジェリーク」シリーズ初のRPG。 舞台は、「アンジェリークSpecial2」の エンディングからしばらく経った、「現宇宙」。「アンジェリークSpecial2」の 主要登場人物は、本作でも全員登場。さらに、新キャラクターが一名加わっている。
ゲームの内容は、全体としては一本道の古典的RPG。ただし、途中の行動や パーティーの組み方に、かなり自由がある。定評のあるセリフワークも、もちろん 健在。
J:えー、期待と不安、半々だったこのゲームですが…。ずばり、ご感想を。
S:開発者の皆さん、ごめんなさい。今まで、あなどってました。
J:…、というと、かなりいい出来だと?
S:えーと。私は、どちらかというと、アンジェリークファンではなく、RPGファ
  ンの立場から感想を言わせてもらうけど、驚いたことに、ちゃんとRPGになっ
  てるんだよ。
J:ちょっと待ってください。どういう意味ですか?
S:あのさ、キャラクターゲームのRPGで、評判良かったのってあるかな? スー
  パーロボット大戦だって、キャラクターゲームとしては最高だけど、シミュレー
  ションRPGとしては、大ざっぱすぎてどうかと思ったもの。
J:アンジェリークは、もう、キャラクターの世界ができてるから…。そういう意味
  では、これも、「キャラゲー」ですね。確かに。
S:だから、正直なところ、バカにしてた。どうせつまらないだろうって。でも、やっ
  てみたら、一応ストーリーはきちんとしてるし、イベントの入れ方もうまいし、
  何より、戦闘がかったるくない。
J:えー? 戦闘に関しては、苦言を呈する人もあるんですけどねえ?
S:そうかあ? まあ、非常識なHPを持ってる敵とかもいるけどね。でも、基本的
  には、妥当なバランスだし、エンカウント率も、さほど高くない。
J:ふうん…。じゃ、傑作と言っていいですかね?
S:そこまで言ったら誉め過ぎだ。(笑) ケチ付けたい所も、それなりにあるぞ。
  個別に書くと、時間一杯かかるからやらないけどさ。ただ、「古き良き時代の
  RPG」を楽しみたいなら、十分勧められる。
J:古き良き時代、ですか。
S:その一方で、「フリーシナリオ」の要素も含まれてるんだよね。これなら、何度
  も遊べる。しかも、RPG初心者もターゲットに入れてるから、割と短時間でク
  リアできるしね。
J:あ、それは重要ですね。最近のは、平気で、クリアまで80時間でしょ? それ
  考えると、手を出せないんですよ。
S:その一方で、あえて苦難の道を選ぶこともできるし。ほら、キャラクターが、主
  人公以外に16人いるからさあ。回復魔法が得意な奴ばかりでパーティー組んだ
  ら、さぞかし時間かかると思うぞ。(笑)
J:だからと言って、回復できない人ばかりというのも、辛いものありますけどね。
S:そんなふうに、自分だけのパーティーを育てる楽しみがあるんだよね。私は、こ
  れやって、「ロマサガ」を思い出した。かなり近いんじゃないかな。ストーリー
  や雰囲気は全くの別物だけど。システム的にね。
J:じゃあ、「ロマサガ」みたいなRPGが好きな人なら、「アンジェリーク」を知
  らなくても、遊べますか?
S:大丈夫だと思うけど…。ただ、どうしたって、背景世界やキャラクターの性格設
  定は分からないやね。一応、ヘルプみたいのが付いてて、説明されてるけどさ。
  その辺で、多少違和感を覚えるかもなあ。
J:うーん…。ああ、説明もなしに、強烈な個性の人間が現れて、べらべら喋りまく
  るとか?
S:そうだね。ところで、「強烈な個性の人間」って誰?
J:…いや、全員そうなんですけど。(苦笑)
S:まあ、とにかく、「アンジェリーク」の世界を知らないと、「誰だ、こいつ?」
  というのはあるかもしれない。ただ、そういう奴も、とりあえず受け入れておけ
  ば、そのうち分かるようになると思うけどね。
J:別に、こだわらなくても、このゲーム自体に影響はないってことですか?
S:うん。ストーリー自体は、独立してるから。むしろ、アンジェリークファンには
  どうなんだろう? 今まで、明言されていなかった設定が、ここで明らかになっ
  たりもしてるんだよね。そういうのって…。
J:あんまり、「謎」がなくなっちゃうのも寂しいですけど。でも、知りたかったこ
  となら、いいと思いますよ。特に、守護聖以外の一般の方々、あの後どうしてる
  のか、結構気になりますもの。(笑)
S:…私は、そういうのは、想像で楽しんで満足しちゃうんだけどね。まあ、いいや。
  あと、多少、絵とか音声の面で問題があるかな、って気がする。
J:ああ、例によって、イラスト絵とゲームのグラフィックが違うって奴ですか。
S:ついでに、アニメの絵も違う。(笑) イラストと静止画とゲームグラフィック
  とアニメと、全部顔が違うのはなぁ。ほら、キャラゲーなんだからさ。それに、
  あんまり喋らないよ、これ。
J:絵の問題は厳しいかもしれません。なにしろ、キャラゲーだし。(笑) でも、
  要所でしか喋らない、ってのは、シミュレーションの方からの「癖」なんで、ま、
  仕方ないでしょう。
S:そうかもね。それに、その分、テキスト量は膨大だぞ。全部は見れないよ、これ。
J:じゃあ、きっとまた、「メッセージコレクション」が出ますね。(笑)

--1998/04/12; 1998/05/01 一部改--

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