総制作費70億円。カリスマゲームクリエイター鈴木裕氏が放つキラーソフト。クオリティの高さは万人が認めるところだが、ゲームとしての評価は別。
ジャンルは「FREE」(Full Reactive Eyes Entertainment)。RPG、アドベンチャー、アクションなどが渾然一体となったものだと想像すればよい。
初回限定版のみ、音楽CDが同梱。なお、発売に先立って配布された体験版が「湯川専務を探せ」。
J:実は、私、これ、やってないです。 S:私もやってない。 J:…珍しく正直ですね。 S:しかも、目の前に、ソフトと本体がセットであるんだよ。なのに、やる気がしね えんだな、これが。 J:なんでですか。別に、アクションじゃないのに。 S:という話だったはずが、なんでも、途中にアクション要素が組み込まれたらしい。 おまけのミニゲームならともかく、クリアしないと先に進めないんじゃパス。そ もそも、この5枚組ってのは勘弁だよな。見ただけでめまいがする。 J:ぶーっ。間違ってます、先生。これ、1枚は、おまけの音楽CDですね。ゲームは 4枚組です。 S:誤差だ、誤差。 J:たしかに、4枚もあると気が重くなりますね。でもたぶん、ほとんどがムービー で、実は短いんじゃないですか? S:それ、冗談になってないらしいぞ。 J:そうなんですか。 S:それと、体験版で思ったんだけど、あまりにもリアルすぎるCGの人物って、気持 ち悪いんだよね。 J:ああ、その話、昔もしましたね。きれいすぎるCGの人物は、出来の良すぎる人形 と同じで怖いって。 S:それそれ。ほかのゲームなら、美化したり、逆に崩したりしてるよね。そこに救 いがあるんだけど。それはそうと、このゲームのキャッチフレーズ、覚えてる? J:何でしたっけ? 史上最高のなんとか? S:「これがゲームと呼べるのか?」だったかな。たしか。で、そのときに既に終わっ てたね、私的に。 J:なんで、また。 S:だって、私が好きなのは、ゲームなんだよ。ゲームじゃないものなら、初めから 守備範囲外。 J:ああ。でも、それは「従来のゲームの枠を超えた」って意味で、ゲームではない という意味では… S:だって、「ゲームと呼べるのか?」だよ。つまり、「ゲームとは呼べない」って 意味だろ? J:そう言われると、反論できませんが。 S:でも、なんでゲームじゃいけないの? ゲームをしたい人の立場はどうなるの? 最近のゲームって、ゲームを超えようと頑張ってるみたいだけど、私にとっては 大きなお世話。 J:そうか…。ゲームを超えたら、ゲームじゃなくなっちゃうんだ…。 S:やっとわかったようだな。で、そういう、ゲームを超えようとして超え切れてな い物に食傷気味だったところに、これだ。 J:これは、超えてますかね。 S:さあね。やってないからなんとも。体験版の感じでは、一応ゲームだったけど、 はっきり言わせてもらえば、いわゆる「ミニゲーム集」。 J:…あの…、こういうこと言うと気を悪くする人が大勢いると思うんですけど…。 S:なんだ? J:ミニゲーム集って、チープな感じですよね。 S:まさに、そう。たしかに、すごいよ。こんなにすごいことができる、ってのはわ かったよ。でもね、ゲームとして見たら、やっぱりつまらなかった。もっとも、 体験版の範囲しか知らないけどね。 J:はあ…。なんとなく、一番最初の、「シェンムーについて語れば、最近のゲーム に対する不満がわかる」ってのが理解できたかも…。 S:そりゃ良かった。で、ここまで言っておいてなんだけど、「すごい」のは事実。 だから、「ゲームじゃない何物か」に興味があるなら、一見の価値はあるだろう な。 J:ところで、これ、ちゃんと続編出ますかね? S:作ってんじゃないの? で、たぶん、続編は全然違う物になってると思う。 「アーク・ザ・ラッド」もそんな感じに展開したもんねえ。
--2000/06/02--