シェンムー 一章 横須賀

[ETC] [SEGA] (1999/12/29) <Dreamcast>

総制作費70億円。カリスマゲームクリエイター鈴木裕氏が放つキラーソフト。クオリティの高さは万人が認めるところだが、ゲームとしての評価は別。
ジャンルは「FREE」(Full Reactive Eyes Entertainment)。RPG、アドベンチャー、アクションなどが渾然一体となったものだと想像すればよい。
初回限定版のみ、音楽CDが同梱。なお、発売に先立って配布された体験版が「湯川専務を探せ」。

J:実は、私、これ、やってないです。
S:私もやってない。
J:…珍しく正直ですね。
S:しかも、目の前に、ソフトと本体がセットであるんだよ。なのに、やる気がしね
  えんだな、これが。
J:なんでですか。別に、アクションじゃないのに。
S:という話だったはずが、なんでも、途中にアクション要素が組み込まれたらしい。
  おまけのミニゲームならともかく、クリアしないと先に進めないんじゃパス。そ
  もそも、この5枚組ってのは勘弁だよな。見ただけでめまいがする。
J:ぶーっ。間違ってます、先生。これ、1枚は、おまけの音楽CDですね。ゲームは
  4枚組です。
S:誤差だ、誤差。
J:たしかに、4枚もあると気が重くなりますね。でもたぶん、ほとんどがムービー
  で、実は短いんじゃないですか?
S:それ、冗談になってないらしいぞ。
J:そうなんですか。
S:それと、体験版で思ったんだけど、あまりにもリアルすぎるCGの人物って、気持
  ち悪いんだよね。
J:ああ、その話、昔もしましたね。きれいすぎるCGの人物は、出来の良すぎる人形
  と同じで怖いって。
S:それそれ。ほかのゲームなら、美化したり、逆に崩したりしてるよね。そこに救
  いがあるんだけど。それはそうと、このゲームのキャッチフレーズ、覚えてる?
J:何でしたっけ? 史上最高のなんとか?
S:「これがゲームと呼べるのか?」だったかな。たしか。で、そのときに既に終わっ
  てたね、私的に。
J:なんで、また。
S:だって、私が好きなのは、ゲームなんだよ。ゲームじゃないものなら、初めから
  守備範囲外。
J:ああ。でも、それは「従来のゲームの枠を超えた」って意味で、ゲームではない
  という意味では…
S:だって、「ゲームと呼べるのか?」だよ。つまり、「ゲームとは呼べない」って
  意味だろ?
J:そう言われると、反論できませんが。
S:でも、なんでゲームじゃいけないの? ゲームをしたい人の立場はどうなるの?
  最近のゲームって、ゲームを超えようと頑張ってるみたいだけど、私にとっては
  大きなお世話。
J:そうか…。ゲームを超えたら、ゲームじゃなくなっちゃうんだ…。
S:やっとわかったようだな。で、そういう、ゲームを超えようとして超え切れてな
  い物に食傷気味だったところに、これだ。
J:これは、超えてますかね。
S:さあね。やってないからなんとも。体験版の感じでは、一応ゲームだったけど、
  はっきり言わせてもらえば、いわゆる「ミニゲーム集」。
J:…あの…、こういうこと言うと気を悪くする人が大勢いると思うんですけど…。
S:なんだ?
J:ミニゲーム集って、チープな感じですよね。
S:まさに、そう。たしかに、すごいよ。こんなにすごいことができる、ってのはわ
  かったよ。でもね、ゲームとして見たら、やっぱりつまらなかった。もっとも、
  体験版の範囲しか知らないけどね。
J:はあ…。なんとなく、一番最初の、「シェンムーについて語れば、最近のゲーム
  に対する不満がわかる」ってのが理解できたかも…。
S:そりゃ良かった。で、ここまで言っておいてなんだけど、「すごい」のは事実。
  だから、「ゲームじゃない何物か」に興味があるなら、一見の価値はあるだろう
  な。
J:ところで、これ、ちゃんと続編出ますかね?
S:作ってんじゃないの? で、たぶん、続編は全然違う物になってると思う。
  「アーク・ザ・ラッド」もそんな感じに展開したもんねえ。

--2000/06/02--

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