9月24日
今回の旅の目玉、チェプストウへ。
「何、それ?」という声が聞こえてきそうなスポット。私も、今まで、この場所が載っている日本語の観光ガイドは見たことがありません。観光ガイドというより、「旅の本」で1回だけ見たことがあります。

もとはといえば、英国政府観光庁からもらったイギリス国内向け観光案内に、それはそれは素晴らしい「河畔に建つ朽ちかけた古城」の写真が載っていまして、これを見た同行者の「できすぎ」の一言で、今回の旅が決まったという次第。だから、このスポットは外せない。さあどうする?
わかっているのは「この写真はChepstowで撮影されたもの」「Chepstowという駅はある」「Chepstow駅に行くには、Newportで乗り換えるか、SwindonとGloucesterの2箇所で乗り換えるか」「城は、Chepstowから徒歩10分くらいで、駅ではなく、城の近くに観光案内所がある」これだけ。
事前にRailtrackの時刻表で、おおまかな時間を調べておき、いざパディントン駅へ。カーディフ観光のときに買った「カーディフ市街地図」にもチェプストウの細かい地図が載っているので、当然持参。
今回の道のりでは、ロンドンのパディントン駅(London Paddington)から電車で2時間。ニューポート(Newport)で山岳鉄道みたいな電車に乗り換え、30分。乗り換え待ち時間が30分で、合計3時間。ニューポートへは、1時間に1本のカーディフ中央駅(Cardiff Central)方面行きの電車で行けます。チェプストウ(Chepstow)へは、バーミンガム・ニューストリート(Birmingham New Street)方面行きで。こちらは、2時間に1本なので、先に調べておかないと泣きます。
チェプストウからカーディフ中央駅、スウォンジー(Swansea)への直通電車はありますが、ロンドンへの直通電車はありません。
ここまで苦労して行っても、城と川しかないので、観光ガイドに載っていないのも無理はないのです。
ニューポート駅前。
カーディフは観光都市風だが、ニューポートはもっと生活臭がする。観光地は特にないが、駅前の商店街などなかなか趣がある。
なお、駅名表示は、「ウェールズ語/英語」で表記されている。ウェールズ語表記は"Casnewydd"。newydd = new。portはどこに行ったんだろう? "cas"は「嫌なもの」という意味らしいが、直訳すると変。接頭辞か? 「敵」という意味もあるようだが。発音は、たぶん「カスネウイズ」。
※写真をクリックすると、大きな写真が表示されます
チェプストウに向かう電車内。日本語で「注意」と書いてあるが、それだけ日本語で書かれても…。
一応、注目はするが。ちなみに、反対側には「←救急箱はこちら」というような日本語の表示があった。そちらは、気づくのが下車直前で、撮影できなかった。
駅からてくてく歩くと、突如現れる城。ほんとうに、何気なく現れる。すぐそばに駐車場があるが、それ以前に、すぐそこに道があり、車が止められていたりする。ほとんど散歩道状態。
この辺は、13世紀頃に建てられたものらしい。
至近距離から。ライトアップ用の照明が映っている。向こうに見えるのは、実際に人が住んでいる民家。
この丸い塔は"Marten's Tower"と言うらしい。13世紀の建築。16世紀にMartenという人が投獄されたので、"Marten's Tower"。このときに少し改築されたそうだ。
現地で買ったガイドブックでは"Henry Marten"になっているが、手元の英和辞書では"Harry Marten"になっている。謎。
ちょっと裏に回ると、こんな感じ。「男のロマン」だそうだ。
11世紀に建てられた"Great Tower"。2階建て。ただし、現在は、床は残っていない。床があったという形跡は残っている。
右下の川は、ワイ(Wye)川。この辺りの景色の美しさは、ことわざにもうたわれている。
※参考
Blessed is the eye (that is) between [betwixt] Severn and Wye.
《諺》 セヴァーン川とワイ川の間にある目は幸いである《この地方の風景が美しいから》.
[株式会社研究社 リーダーズ+プラスV2]
"Great Tower"の中に入ったところ。実は、よく見ると、壁の中程に床を支える梁のようなものを埋め込んだ穴が残っていて、ここに床があった形跡が残されている。
1階部分正面は、中庭への出入り口。向こう側が城門で、手前が見張り台方面。こちらから見て左側に、実は廊下があり、そちらにも出入り口がある。
城の方からワイ川を眺めた図。向こうの橋は、この辺りの生活道路。
川自体は濁っていて、さほどきれいではないが、全体的な風景は確かにきれいだった。こんなに小さな写真では、全然伝わらないが。